こんにちは!cokeです。
あれよあれよとドイツの大学生活5セメスター目が終わってしまいました。COVID-19の影響で不安定な時期が続いていますが、個人の大学生活的には特別大きな問題も今のところなく(むしろ個人的には嬉しいニュースもあり)、外出制限の今を生きています。
5セメスター目に取っていた授業とかを紹介していきたいと思います。
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5セメスターの位置づけ
何度も言いますが、ドイツの大学のほとんどの学部はスムーズに行くと6セメスター(つまり3年)で修了することができます。5セメスター目はいよいよ後半です。どれくらいで卒業するかとかを考え始めたり、就職とか進路のことが具体的に見えてくる時期でもあります。
それと同時に(学部にもよると思いますが)5セメスター目が最もきついセメスターの1つだと言われています。なぜならWahlpflichtという選択必修で専門的な内容が増えてくるからです。実際、今学期は大学以外のことでも色々あり大変なセメスターでした。必修科目はほぼ終わり、自分の好きなことを選べる楽しさもある一方、その分深い知識を全体的に求められました。
それ以前のことについてはこちらから見ることができます。


取っていた授業
今学期取った授業は4つでした。一応多めに5つ履修登録していたのですが、色々大学以外で忙しくなったのと、1月に3週間ほど体調を壊してしまったのが原因で4つに絞りました。5つ取っていれば、次のセメスターへの負担がものすごく減っていろんなことができる予定でした。ですが、7セメスター(3年半)でゆっくり社会経験を積みながら卒業するということを決めたので、特に躊躇することなく1つだけ授業を切れました。
それでは取っていた授業を紹介していきます。
Computer Graphics 1
こちらは去年くらいから取りたいと思っていた授業で、コンピューターグラフィックスの基礎的な部分からWeb GLとthree.jsを用いた簡単な実装を勉強する授業です。ちなみに全て英語で行われました。特にCS系の学部なんかは学部時代前半はドイツ語で数学とかを学んで後半から英語で授業をやるみたいなことも増えてきます。
Unityやその他ゲームソフトで開発者がわからなくても処理できる、3Dや立体感を出させる基本的な表現手法を主に線形代数を使って学びました。モデリング、シェーディング、テクスチャとかそちらの分野です。
将来的にはARの分野に進んでいきたいと思っているので、こういったコンピュータグラフィックスの知識はVRなどの分野でよく使えます。
課題は実践的なものも多く、時間がかなりかかった課題もありましたが、ためになる授業だったと思います。中間テストがむずすぎて全然点数稼げなかったので、成績はよくないですが… 笑
参考までにこちらが授業の情報です: https://www.cg.tu-berlin.de/teaching/wise-2019-2020/computer-graphics-1/
Speech Communication
こちらも選択必修の音声とは何か?というところか始まって音声の処理や自然言語処理、そして対話アプリケーションを最終的にはグループで作るという授業です。こちらも全て英語で行われました。
こちらは僕の所属する「Medieninformatik」の学部長が担当する授業で、人と機械のつながりにも興味があるので履修することにしました。
Matlabを使用して音声情報をスペクトグラム表示する手法を学んだり、根本的に音とは何?ってことや人が声を出せる仕組みや耳の仕組みなどを学びました。
最後の2週間では、googleのDialogflowを使って3人のグループでそれぞれ対話型のアプリケーションを作成しました。Dialogflow特有の難しくないですが、全体的にこんな簡単にスマートスピーカーで使える処理とか試せるんだ!面白い、家のホームスピーカー改造するのも悪くないなと新しい発見が多くありました。
参考までにこちらが授業の情報です:https://www.qu.tu-berlin.de/menue/studium_und_lehre/vergangene_semester/lehrangebot_ws_201617/sprachkommunikation/
Grundlagen der Journalistik: Diagnosen zum Wandel von Journalismus
所属する学部「Medieninformatik」は「コンピュータサイエンス」と「メディア・コミュニケーション学」を学ぶ学部です。後者は文系なのですが、こちらのモジュールがまさにそれです。
このセミナーのテーマは、ジャーナリズムでジャーナリズム倫理に関してやジャーナリズムのクオリティの定義だったり、フェイクニュースなどの身近な話題まで勉強しました。
セミナー形式のモジュールで、25人くらい+教授で毎週最初に決めたテーマとグループがプレゼンをしながらインタラクティブにテーマ内容を深めるという内容になっています。
周りは僕以外ドイツ人の文系のセミナーで全てがディスカッション形式で進んでいくので、非ネイティブというところで少しまだビビってしまうところがありました。でも彼らの前でそれなりにプレゼンができたのは自信にもつながります。
こちらのセミナーは5/31までにHausarbeitというテーマでレポートを書かなければなりません。テーマは「ジャーナリズムにおけるブロックチェーン技術の活用」から掘り下げていきたいと考えています。
興味の順番で言うと今学期では一番低かったですが、それなりに学べることはありました。
Rechnerorganisation
こちらは本来1セメスター目にやるモジュールですが、冬学期のみの授業ということと1セメスター目・3セメスター目どちらも日程的に難しかったということで、先延ばしにしていたモジュールです。
コンピュータの基本原理であるプロセッサやキャッシュとかの基本原理を学ぶモジュールです。MIPSアーキテクチャを基本的に学びました。
コンピュータアーキテクチャに関しては高専で習っていたので、基本的にそこまで問題ありませんでした。情報系の学生が一番初めにとる授業の1つだったので、チューター陣の質もよく、問題なくパスしました。
ただ年明け体調崩してしまって、その時期ちょうど締め切りだった(結構前から出されていた)課題を手を抜いてやったため、課題点半分だったというのは悔やまれるところです。
履修状況
こちらが現在の履修状況です。
結構埋まってきましたね。卒業が現実的になってきました。
残りは
- 選択必修2教科
- プロジェクト形式のモジュール
- 学士論文
- インターンの労働証明(現在バイト先もあり、そこの労働時間を換算する予定)
実質残り本当にわずかです。コロナウイルス の影響によりプロジェクト形式のモジュールがどうなるのかまだ不明ですが、臨機応変にいきたいと考えています。
近いうちに、今後の就活だったり卒業後のプランなども書いていきたいと思います。
ということで5学期目の紹介でした。質問や記事のリクエストなどあればお気軽にtwitterのDMやインスタ、こちらのブログでもお気軽にご連絡ください。
それでは