ドイツの大学から入学許可をもらうにはこれだけお金かかりました

こんにちは。

先日から

「ドイツの大学は無料だし、圧倒的に費用抑えられると思うからみんなドイツに来よう!」

といったつぶやきに対していろんな議論が(少なくとも僕のTL上では)なされています。笑

僕自身3月に日本の高専を卒業し、ドイツ・ライプツィヒに大学進学を目的に移住している21歳の身でもあり、先日無事に希望の大学から入学許可をいただくことができたので、「ドイツでの大学受験期間」は終わったと言えます。

そこで実際にかかったお金を晒していきます。(実際は旅行にいったりして更にかかっていますが、今回は最低限ドイツの大学に必要だったお金で計算します。)

まず個人的な状況から

今回は3月に渡独し現在(8月)に到るまでの6ヶ月を大学準備期間と定義し、計算していきます。

私は17歳の時にスイスへ10ヶ月の交換留学をする機会があったり、前年の夏にはベルリンで1ヶ月滞在してサマーコースに参加していた(ドイツ語のコースではない)ので、日本ではドイツ語を特別勉強したことはありませんが、渡航時のドイツ語のレベルはB1以上B2にはちょっと及ばないレベルでした。

希望の大学は出願締め切りが7月15日かつ、それまでにDSH2以上及びTestDaf全て4以上のドイツ語語学証明をしなければならなかったので、実質4ヶ月で語学を終わらせる計画でした。(B2二ヶ月、C1/DSH二ヶ月)

それではかかったお金を見ていきましょう。

かかったお金

 

  • 語学学校の費用 1230€*2=2460€
    これは大学準備でもっともお金がかかった部分です。こちらの記事で書いてある語学学校はDSH対策をする語学学校としては有名で、お金はかかるけれどその分4ヶ月でしっかりとDSHが取れる環境が整っていると判断したことで通っていました。ライプツィヒを選んだのもこの学校があるからです。大学付属のコースや、私立学校など様々な選択肢があり、このお金はかなり高いほうだと思いますが、それに見合った成果は出すことができると思います。(落ちちゃう人ももちろんいますし、落ちたら1500€(9月から値上げしました)かかります。)

    ドイツの大学に最短で入学するならこの語学学校がおすすめ。

    2017.07.13
  • 医療保険料 450€
    ドイツで三ヶ月以上滞在する場合、VISAが必要です。その滞在許可をとる場合、医療保険に入っていないと許可がおりません。そのため、care conceptという会社の医療保険に一年分入りました。
  • こちらに来るまでの飛行機 500€
    これは本当はやっちゃいけないことだと思うんですが、往復航空券を購入し片道しか乗らずに復路を捨てるという方法を用いてかなり安めに飛行機をとりました。
  • ビザ取得費用 100€
    ビザは書類が全て揃った後、発行料としてライプツィヒの場合はこの金額が取られます。話によると以前は80€だったらしいので、値上がりしています。
  • 家賃 月274€*6 +壊れた洗濯機をみんなで買った代15€ = 1659€
    僕は個人的にネット上でWGというシェアハウスを探し出して、ドイツ人とフィンランド人と住んでいます。語学学校経由で、大学の学生寮に入ることができますが、僕が住んでいる部屋よりは狭いです。その場合の費用は220-270€前後。しかし、学生寮は料理器具など全くついていないので、それらを準備する必要があり、全て最初からあったWGの方が結果的にお得かもしれません。(立地的にも、電車を使う必要がほぼない)しかもこれはかなりドイツの相場的にも安いほうだと思います。
  • 交通定期 一ヶ月 57€
    最初の一ヶ月だけ交通定期を書いました。その後はそもそも中心部に住んでいたということと、自転車をベルリンに住んでいた友人からもらえたということで必要がなくなりました。学生寮に住んでいる人は中心部からはちょっと距離があるので、この費用が毎月かかります。
  • 食費(交際費込み) 月約140€*6=840€
    自炊すると、満足に食べて週に多くて20-25€くらい使う+月に一度以上くらいは友達とレストランに食事に行っていたのでこれくらい。飲むときは基本的にビールワインをスーパーで買って家や外で飲むことが多かったのでそこまで費用はかかりませんでした。
  • 携帯費用 月15€*6=90€
    これはプリペイドSIMカードでチャージするお金でした。安くすれば月9.99€とかもあります。番号を変えたくないので、ちょっと悩んでいます。
  • 服代 計170€
    これは人によっては必要ないかもしれませんが、日本から持ってこれるものは限られているので、こちらでいくつか購入していました。(それなりの値段でも気に入ったシルエットデザインのものを長く派)
  • 雑費 計80€
    これはシャンプーや歯磨き粉、コンタクトレンズ関連などの洗面用具、そして交代制でキッチンペーパーやトイレットペーパーを買っていたのでそのお金を全て合計してこれくらいです。
  • DSHテスト受験料 150€
    なかなか高いです。一回で受かればまあ良しとできる。
  • 大学受験料 計220€
    これは僕が保険をかけて余分に申し込んだというのもありますが、計7つの大学に出願(6つuni-assitとひとつは個別)するとこんなもんです。
  • 大学受験準備費用 計約100€
    これは日本でもらった卒業証明だったり成績証明、あとはこっちでとった語学証明のコピーを出願先に送るときに役所による「公式コピー」が求められるので、その時の費用だったり、あとは出願する時の書留郵便の送料だったり諸々合わせてこれ。

 

とまあ僕がかかったお金はこんな感じです。実際のところは、ウィーンに3回行っていたり、プラハ、ブダペスト、クロアチアにも行ってるので、お金はさらに使っていますが、大学受験には関係のないことなので省いています。

気になる合計は

合計は、6876€です。レート125円として計算すると、日本円にして859000円!です。

「うひゃー、かなりかかっている。。。」

というのが個人的な感想。

確かに首都圏の大学に一人暮らしで行くとなれば、たとえその大学が国公立だとしても安いでしょうけど、これは大学留学準備にかかるお金で、必ずしもドイツの大学に入学できるとは限らないですからね。現実を伝えるとすればDSHに受かれない生徒も普通にいて、そうするとまた余分にお金がかかる。最悪、止むを得ず帰国もあり得ます。

逆に英語のプログラムで直前まで日本で準備をすれば費用を全くかけなくてもすみますが、土地の利と言いますか、ドイツの事務作業を日本にいながらやるというのはかなり骨の折れる作業だと思います。
ドイツの大学にはいれば、授業料は無料かつ(語学学校のお金かからない!)セメスター毎300€程度の学籍登録料で学食が安く食べれるIDカードやベルリン市内の交通フリーパスがもらえるのでこれ以上のペースでお金が減ることはないと思います。がドイツの大学が無料だから大学準備もそこまでお金かからないんじゃね?と思ってる人からすれば半年で約85万は高いのではないかなあと思います。

住む場所、人によっては金額をもっと減らしたり、はたまた増えることは全然あるので一概には言えませんが、これは1人の超具体的な例です。(例えば、語学学校にはお金かけてるけど、それ以外はそれなりに節約してる等々)個人的には、自分の計画した最短プランで入学許可までたどり着いたし、無駄なお金をかけたという感じでは全くないです。

もともと「高専ー>国公立大学へ編入」をメインに考えており、親が「日本での入学金+授業料」の貯金を計画的にしていていてくれていたため、そのお金と自分の貯金でドイツでの大学準備及び大学生ができそう/できています。

しかし、同い年の人たちは今年大学を卒業し、4月から就職する人も多い。そんな年齢で、これから大学生1からはじめます、とかほざいて(日本なら3年生に編入できたのに)親のすねをこれ以上かじりたくないという自分もいるので、奨学金やお金を稼ぐ手段を模索しているというのが現状です。

まとめ

端的にいうと、最近「ドイツの大学無料だしオススメ!」と言っていますが、本当にドイツ語でドイツの大学に入りたいと言った場合、お金はそれなりにかかるよ!ということです。

すごーくドイツが嫌いになる経験が僕にあるわけでもなく、むしろドイツ個人的には住み心地がよくて好きです。意欲があればドイツに来て欲しい、一緒に日本人として頑張ろうぜ!って感じです。

けど自分でいろんなことを決断、進行していかなければきついんじゃないかなあ。「ドイツ大学無料!おし行ったるぜ!」みたいな表面だけの情報でくると痛い目にあう。てことを知ってもらいたい。

まだドイツの大学が始まっていないので大学に関してはまだ何も言えませんが、

  • ドイツの大学の多様で国際的な学生生活
  • いろんな機関が発表している教育の質の高さランキングでは英語圏(英米カナダ)に次いで非英語圏としてはいつもトップのドイツ
  • (人によってある合わないありますが)自由な生活スタイル
  • 何をやっても「他人は他人だから」と割り切って見てもらえる文化

をひっくるめれば学費が無料ということを除いてもドイツに正規で留学するメリットは十分にあります。でもそれが自分が本当に求めていて、ワクワクすることか?ってこと。そこにはお金とは関係なく得られる魅力があると思います。

ぜひ、自分にそれを問いかけて、自分の進路を切り開いてみると良いと思います。

PS.ドイツ進学に関して質問があればお気軽にメールでもしてください。できる限り答えます。

 

2 件のコメント

  • いつも大変為になる記事を書いて下さりありがとうございます。
    質問があるのですが、Sperrkonto(毎月、700ユーロほどしか引き落とせない口座)はベルリンでもありますでしょうか?
    その際、仮にその年の分の額(大体、8400ユーロ)用意出来なければ、ビザは発行されないのでしょうか?

    お忙しい中、恐縮ですが宜しくお願い致します。

    • コメントありがとうございます。
      参考になっていれば幸いでございます。

      私はドイツにくる時に、日本「経費負担証明書」というものを発行してきました。これはドイツの大使館や領事館、領事がいる場所で発行できるもので、両親がその年の分の額を保証できる年収があるよ。ということを証明するものです。だいたい300-400万の収入があれば大丈夫と聞きました。

      Deutsche Bankで口座開設するとSperrkontoは可能です。ベルリンであろうが違う都市であろうが関係ありません。私は経費負担証明書があったので、それのみでSperrkontoは開設していませんが、ロシア人の友人によると、口座に700*12=8400€の残高がないとビザが取れなかったという話は聞きましたので、ビザが発行されない可能性が高いと考えていた方が良いと思います。

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