ドイツの大学入学を検討する時に頭に入れておきたいリスク

こんにちは!cokeです。

コラボさせてもらっているドイツ留学ラボをはじめいろんな方がSNS上で、ドイツの大学という第3?の選択肢についても発信していることから、体感としてはドイツの大学留学を検討している人が多くなってきているのではないかと思います。実際に、ドイツ留学関連のコメント・メッセージは徐々に増えてきています。

もちろんドイツの大学という選択肢は良いこともたくさんあります。この記事参考にしてもらえれば、「大学生」ってだけで受けられる特典がたくさんあるんですよね。でも日本と比べたら劣っている、向いていない。こともあるわけです。

ドイツ大学の良いところ・そしてそのための道筋が書かれているサイトはちょくちょくありますが、一番大事なのは「ある程度可能な計画を立てる」ということです。日本にいるうちからしっかりと計画を立てておくと、あとで後悔することは少なくなると思います。来てみないと分からないことの方が多いですが、ドイツ留学考える上で頭に入れておいた方が良い(少なくとも自分はこれら含めて覚悟しておくべきだった)ことを今回はリストアップしていきます。

ドイツの大学に限らず、ドイツ生活全般のこともありますが悪しからず。

ドイツ語が難しい問題

早速言語の問題です。単刀直入に言いますが、ドイツ語は日本人にとって難しい言語だと思います。

大学に入るためには大学で勉強できるだけの語学能力を証明する必要があります。レベル的にはC1と言われるレベルです。ほんとーに目安程度ですが、TOEICが公式で出している換算表によるとC1は945点〜だとか。。それに加えて基本的にドイツの大学入試に使えるテストは、ライティングとスピーキングの項目も求められます。

日本でそれをクリアして来る人はあんまり多くないですし、ほとんどの人がドイツに来て語学学校なりでその語学テストに向けて勉強するのが一般的です。ちゃんと計画通りにテストをパスしていければ問題なく目標レベルに達することができます。しかし現実を伝えるとすれば、特にB2あたりで一度落ちてしまう人が多く、これは僕が見た限りで確かではありませんが、日本・中国などのアジア出身の人たちの方が、他のヨーロッパの小国等出身者に比べると不合格率が高い気がします。

テストが受からなければ、大学出願すらできないので、受かるまでやるために入学時期を遅らせたり、どうしても合格できないから日本に帰国してしまう人もいます。

そういった点で、ゆとりを持ったプラン及びまだドイツ語に挑戦したことがないのであれば言語適性を見極める必要があるかもしれません。

英語でやれる学部もありますが、ドイツはドイツ語文化ですので、一歩大学を出れば日常は全てドイツ語な訳です。テストとかは求められないかもしれませんが、できないと最終的には困るのではないかと思います。

お金はあまりかかならそうでかかる?

ドイツの大学は現時点で「一部の州を除き、大学に支払う学費は無料(有料の大学は半期で1500€)」なのでお金の面でドイツ留学を検討している人も多いと思います。

どこに住むか・その人個人の生活スタイルによるところはありますが、僕個人ベルリンの大学での生活を普通に送ってだいたい月に10万程度なので単純に年間120万円程度いることになります。詳しくは下の記事で!

ベルリン大学生の1ヶ月出費、大公開!

今はこの程度ですが、大学に入る前の語学学校に通っていた時期は、語学学校はもちろん無料ではないので、月で換算すると今よりも多い金額を毎月使っていました。詳しくは下の記事から。

ドイツの大学から入学許可をもらうにはこれだけお金かかりました

あとドイツの大学は学部の場合3年で修了することができますが、僕の大学では3年で卒業できるのは本当にごく一部で、自ら3年半や4年にすることが多いです。日本に一時帰国する時の飛行機代とか考えたりすると、あれれれれ。。。案外お金がかかってしまう。。。。となることもあるかもしれません。

となると奨学金やバイトを考える人も多いかなと思います。

奨学金は学部生に対してはほぼない。言えますし、マスターも世界中から応募があるので選ばれるのは容易ではないはずです。バイトは日本の大学生みたいにバイト漬けで大学卒業できるほど甘くありません。というかバイト自体ほぼできないと考えてもらった方が良いです。

幸い僕は以前からやっていた写真と、あるスタートアップに所属してオンラインで時間ほぼ関係なく家でバイトできて収入を得ていますが、日本の感覚のいわゆるバイト(バーとかレストランとか)は時間を売るわりに給料が安いのであんまりやってる人いないしお勧めできません。時給換算すると日本よりもらえそうですが、、

学費年間60万円〜かかり都市部だとそんなに生活費も安くない日本と比べれば、この点ではドイツの方が良いのかなと思ったりします。

ここで言いたかったことは、学費タダのイメージで行くと案外高くなってしまうことがあるので、お金だけでない何か別の強い目的などがあった方が良いよ!ということです。

事務作業が大変

みなさん、日本で年金や保険・役所での手続き等々自分でやったことはありますか?

学部は日本でマスターでドイツ考えている人などは大丈夫そうですが、中には親がやってくれた保険にずっと入ってる、とかそんな手続きしたことないよ!って人もいると思います。

しかし、ドイツではそこらへん含めて自分でやらなければなりません。親御さんがドイツの文化をたくさん知っているケースは稀だと思うので、分からないことは自分で解決して行くしかありません。色々と社会的なシステムが違う部分も多いし、日本のでさえ良くわかってないことをまだ慣れない言語でこなすというのは結構疲れます。

そしてドイツのお役所関連の評判は非常によろしくありません。人によって判断基準が違うので、同じ書類を揃えて提出しても、ある人はこれが足りないと言われることもあり、ある人は問題なくやってくれるなんてことも良くあります。(これは日本人に限らずドイツ人も口を揃えて言います)

ドイツで何かお役所関連でしなければならないとなると時間を多めに見積もっておく必要があり、ストレスたまります。ここら辺は、まあ大丈夫でしょという広い心と、ある程度の覚悟が必要になってきます。

日本での就活は不利?

将来的に日本で働こうと考えている人にとってはちょっといわゆる就活で不利になる可能性は否めません。まずそもそも卒業時期が違うことや、ドイツの大学に進学すると卒業が日本の同級生に比べると遅くなる可能性が高くなり、時期が合わなくなることもあるかと思います。

それでも日本で働く方法はいくらでもあって、例えばボストン・ロンドンキャリアフォーラムのような海外大学生向けの就活イベントでサクッと内定をもらったり、長期休暇にインターンをしておいてそこで内定をもらっておいたり、、みたいなことがあげられます。普通の日本の大学生に混じって就活はないんじゃないかと思っています。(良いと思うか悪いと思うかはその人次第!)

そして海外で働きたいと思う場合は、ドイツの学位の方が世界的に使えるのではないかと思います。もちろんドイツでの就職はドイツの大学学位の方が良いでしょう。

思うほど華々しい生活は待っていない

ドイツの大学思うほど華々しい生活はありません。というか大学に所属するだけでなんかある!なんて期待しても本当になんもありません。笑

ましてや入学式とか卒業式とかちゃんとしたのありません!笑

日本人が海外の大学!と思い浮かべると映画やドラマの影響でアメリカやイギリスのイメージがあると思います。
プロモーションなので誇張されている感は否めませんが、こんな感じですよね。笑

アメリカやイギリスの大学に通っている友達は何人もいるので、聞いている限りだと(もちろん大変なこともあるけど)イメージとしては間違ってないそうです。大学によってはhouse keepingで掃除してくれる学寮があったり、寮内(敷地内)に学食エリアがあって、プランを買っていれば自由に食事が可能などなど勉強というかアカデミックな活動に集中できる環境が整っているそうです。生徒間の距離が近いって感じですね。

一方、ドイツの大学は極端な話、「大学に行って授業受ける、はい終わり」みたいな人が多く、そこに所属するだけで交友関係がむちゃくちゃ広がるってことはほとんどないと思っています。

でも慣れてこれば自分次第でいろんなチャンスそこら中に転がってますし、自分の好きなだけやることもできます。

ちょっとイメージとは違うかもしれないよってことです。

普通に大学きつい

仮にドイツの大学に入れても卒業しなければ、あんまり意味がありませんよね。そしてその卒業もかなりハードだと思います。ドイツ人でもバンバンやめていきます。現に僕の学部は80名ほどしかいない小さな学部ですが、10人近く1セメスター目で消えました。

言語の壁もあって日本の大学よりかは勉強しなければ試験に合格ー>卒業することはできません。ドイツ人でさえ普通に勉強しているので言語の壁を考えると勉強量は自然と増えます。これが大学のあるべき姿だと思いますが、比較すると厳しいってことです。

中でも言語の壁はかなり厚く、そりゃ生まれてからこの方ドイツ語を使って生活してきた人と、僕の場合はせいぜい2年程度ちゃんとドイツ語をやった人間とでは明らかに言語面で差があります。そのうち日本語でも知らねーよ!っていう専門的な用語が出てくるようになります。そしてそれらは基本的にラテン語だったり英語だったりです。英語ならまだ全然良いのですが、ラテン語は訳わかりません。

ドイツ人ラテン語が話せるわけではないですが、もともと学術的な単語はラテン語由来のものが多く、小さい頃から触れているので、日本人がカタカナ単語を覚えるようなモンらしいです。

こちらが大学1セメスター目を終えた実直なわたしの感想になります。まだまだドイツ人と張り合っていけるようになるには時間がかかりそうですし、ここが困難になることも!って感じです。

ドイツの大学1学期目が終わったのでいろいろ語ってみる データでみるドイツの大学生事情のリアル!

冬寒いし、うつ病なる

ドイツの冬、名古屋出身の自分からするとむちゃくちゃ寒いです。寒いし、日照時間も少ないので、何が起こるかというと、気分が落ち込みます。(ひどい場合は鬱)

しかもその一番きつい時期(12月は寒いけどクリスマスある)である1月後半・2月はもろテストに向けて勉強なんですよね。そうなると本気で精神的にきつい!ってなることもあります。

そんな時、1日天気が良い日があるだけで、気分は晴れやかにそしてなんかできる気がしてきます。太陽は偉大だなあって実感できますよ。笑

もともとちょっと落ち込みやすい人とかちょっと考えておかないと、気候のこともあり酷くなるかもしれません。

終わりに

ざっとこんな感じです。

あらゆる方向からみて、問題となりそうなことを書いたので、人によっては「いやいや、こんなの心配要素に入らない」ってなる場合もあるかもしれません。

僕個人の考えとしては、ある程度リスクをとらないとドイツの大学には入れないのも事実だと感じているので、「解決できるリスクとちょっと無理そうなリスク」の見極めをしっかりすれば満足のいく結果が出るはずです。

応援しています。個別に何かあればいつでもコメント・個別メッセージからどうぞ。

それでは!

 

9 COMMENTS

K

私は現在ドイツの高校に留学しています。滞在期間は約4ヶ月です。
実は、ドイツの大学に行くか日本の大学に行くかとても悩んでいます。その理由はいくつかあります。
実は私はGoogleに入社したいのです。ドイツ国内にはGoogleは3社あります。そこにインターンで一年ほど経験させてもらってから、内定を得るという短絡的な寸法です。しかし、日本のある大学で個性、多様性、ユニークさを学ぶことも考えています。
1週間半ほどそれらの長所短所考えて、全く答えが出ないという答えに達しました。
要するに情報が欲しいです。ドイツの大学でGoogleの入社率が高いところを調べてもらえませんか?
そしてもう一つ、僕は全く研究者気質ではありません。飽きっぽいし、自由な時間が大好きです。ドイツの大学に向いているか、独断で構いません、決めていただきたいです。

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コメントありがとうございます。

私はGoogleの社員でもGoogleへの入社を希望して何かをやっているというわけではないので、何かこちらに関して言うことができません。あなたの人生ですので、全くの他人である僕に自分の人生を委ねるのではなく、自分で決断してみましょう。

参考になれば幸いです。

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Do

僕もドイツの大学学部でコンピュータサイエンスを学びたいのですが、語学の難しさともう新高3年という時間的な厳しさから、ドイツ語の勉強をc1まで頑張ろうというのは断念していてインターナショナルプログラムを考えています。その場合英語で開講しているということもあるので競争率はとても高いんですか?また、インターナショナルプログラムの場合のrequirementsは大学によっても違うと思うのですが、基本高校卒業資格と英語の証明の2つですか?最後にパブリックユニバーシティのインターナショナルプログラムの質はドイツ語の学位と同等でしょうか?

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あまりインターナショナルプログラムは考えてなかったので、どの大学が対応しているのか分かりませんが、要項のところに”(成績による)入学制限の有無”が書かれているはずです。もし、英語で見つからない場合はドイツ語でその条件のことをNC(numerus clausus)というのでググってみましょう。ohne NC(without NC)となっていれば、入学条件を満たしていれば誰でも入れます。(特に工科大学のエンジニア系の学部は入学制限が設けられていないことが多いです。入学制限を設けなくても1年目で多くが脱落してしまうので、定員過多になることがあまりないためです。つまり入学条件を満たしていれば、すんなり入れることも多いです。)

入学条件については、細かな変更があるので、自身で調べてもらいたいのですが、高校からですとセンター試験の成績が必須だったような気がします。Bachelor of Scienceを取っていればそれはどこであってもBachelor of Scienceで同じ学位です。おそらく就活とかで、英語かドイツ語かで差が出るかということを聞かれているのでしょうが、それは大学でなにをやってなにを身に付けたという個人の問題になってくるので、一概には言えないと思います。

参考になれば幸いです。

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Do

コメント返信ありがとうございますます。最後の、英語かドイツ語かという話の訂正なのですが、就活ではなくCSを学ぶのにドイツ語で勉強するメリットはあるかということです。自分は卒業後はソフトウェアエンジニアとしてドイツで働きたいのですが(他の国でも働きたい)、ドイツでという理由は卒業までの学費がほぼただという理由がメインです。ドイツでも英語を使って仕事をしたいです。

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ドイツ語で勉強するメリットはドイツでの生活が楽になることぐらいでしょうか。あとはドイツに残りたいと考えているのであれば、企業などの組織で上に上がれば上がるに連れてドイツ人が多くなるので(肝心で需要なポジションはドイツ人率高い。アメリカとの違いはここかな)、そう言った気質等含めて大学でドイツやドイツ人のことを理解が深まる点でしょうか。僕自身CS系の学部にドイツ語で入っていますが、結局学年が上がるに連れて今は半分以上英語で授業を受けています。(ドイツ語のCSは英語?ドイツ語?どっちでも良いわ。プロセスと成果物がちゃんとしてればどっちでも良いよって感じの授業が多いです。)
ドイツ語でやる決定的なメリットはないと思います。

ただ1つ忠告ですが、学費がほぼタダというのは特に自分の親世代のドイツ人には言わない方が良いです。ドイツも国の政策で学費を無料にして人を集め、将来的にはドイツに残ってもらうことを前提として、税金をかなり投資しています。学位だけ取って他で働く予定だというのは、気持ちは分かりますが、ドイツで税金を納めているドイツ人に取ってはその考え方は、ふざけるな。ってなるのは想像できますね。そこらへんは気をつけてくださいね。

参考になれば幸いです。

ささき

ヨーロッパ圏の大学進学について質問があります。
1.現在ドイツの大学に進学されていますが、同じドイツ語圏の大学(チューリッヒ工科大学など)に入学することは考えましたか。やはりスイスドイツ語の難易度は予想以上に高いのでしょうか。(またETHの授業は標準のドイツ語ではなくスイスドイツ語で行われるのでしょうか)
2.ヨーロッパ圏の大学に入学し、その後イギリスやアメリカなどの他の大学へ編入した例をご存知ですか。
3.日本の大学では学生年齢が18歳~20歳くらいですが、ヨーロッパの大学では22~25歳前後の入学生はどのくらいいるのでしょうか。

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コメントありがとうございます。
1.はい、スイスに高校時代留学していましたし、友達も何人もETHにいるので考えました。言語ですが、ETHでも基本的に標準ドイツ語か英語だと思います。あくまでもスイスドイツ語は方言的なもので、教育機関では(ギムナジウムから少なくとも)標準ドイツ語を話すようにルールで決められています。ただ、僕自身の場合スイスはやはりドイツと比べると生活費がかかることと、小さな国なので学生時代は大きな場所でいろんなチャンスを生かしたいなと思ったのでベルリンにしました。でもETHはかなりレベルも高く(1年目で大体半分が落ちます)、良い大学だと思います。

2.編入は分かりません。学部をドイツで、院をイギリスでという人いますが、編入は聞きません。そもそも編入という概念が(少なくとも)ドイツには少ないです。

3.僕自身も入学したのは21ですし、結構いろんな年代の人がいます。大学に在学する期間も人によってバラバラですし、3年で終わらせてしまう人もいれば働きながら大学にいって4,5年で卒業する人もいます。若い子もいますが、それくらいの年齢差は全然気になりませんよ。パーセンテージは分かりませんが、結構いるというのが体感です。

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ささき

コメントありがとうございます。私もETHで半分の学生が落ちると耳にしましたが、それはスイス国民であれば”ほぼ”無条件で(入学試験を受けることなしに)入学できることにも起因するのでしょうか。スイスドイツ圏の入学条件を見てみると外国人には入学試験が課されているのが分かりますが、問題の難易度は日本の大学入試と同じくらい難しいのではないかと感じています。つまり入学試験を突破した外国人にとっては、無試験で入学した人よりも比較的優秀で進級もしやすいのではないかと思うのですが、cokeさんは実際に大学に入ってみてドイツ人と外国人の進級度合いの差を感じますか。

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