データでみるドイツの大学生事情のリアル!

こんにちは!cokeです。

こんな感じでブログを運営しているので、ドイツの大学に興味がある人からの問い合わせを1週間に数件受けています。

ドイツの大学生の事情を知りたいといった類の質問も多く見られるので今回はドイツに本拠地を構えるStatita という統計サイトのデータを引用しながら、数字を元にした実情と、自分自身の肌感覚を照らし合わせてみたいと思います。

ちなみにこのStatistaっていうサイトは政府や、EUの発表している信頼が担保されたデータを視覚的により分かりやすく変換し、管理している会社です。実際の学術論文に使うには不十分(第三者機関なので)とされていますが、 新聞とかではごく普通にみられるある程度信頼度の高いデータです。自由にデータを検索するには本来49ユーロ/月のプレミアム機能に登録しなければならないのですが、僕が所属しているベルリン自由大学は大学自身がライセンスを取っていて、ポータルサイトを経由してのアクセスだとプレミアム機能を無料で使えるということを最近知りました(笑)

みてみると面白いデータもいくつかあったので、それらを引用させてもらうことにしました。

それではいきましょーう。

学生の数

参照:こちら

まずは手始めに大学の学生数の推移から。(あんまり興味ないかもしれませんが)2018年には約280万人の学生がドイツにはいて、3分の2弱が学部生それ以外が修士・博士課程の生徒となっています。でも2000年入ったあたりまで学部(Bachelor)という存在が急に出てきて、それまではその他(Übrige Studiengänge)で構成されていることが目につくと思います。

それは2000年代に入るまで、ドイツは今の世界基準のシステムではないアカデミアのシステムを採用していて、そもそもBachelorとMasterという区別がなく、最初の6年でやっと一つの学位がもらえるという制度だったことに由来していています。

280万人っていうのは調べてみると日本のそれとそんなに変わらないらしいので、大学への進学率は日本ほど高くないと思っていた自分としては意外な結果でした。まあドイツは大学に籍だけ置いて実は大学行ってない人っていうのが日本に比べて圧倒的に高いはずなのと、あとで出てきますが、長めに大学に所属する傾向にあるので、それを考慮すると人口比と同じくらいまたはそれ以下なのかなと思ったりします。

専攻別の学生数

参照:こちら

ではではドイツではどの学部が人気?(専攻している人の人数が多いのでしょうか?)のグラフです。

1位はダントツでBetriebswirtschaftslehreという「経営学」でした。ドイツ人はみんなBWLって訳します。だって長いんですもの。。。

にしても個人的には意外です。。友人にもBWLをやってる人いますが、そこまで多いとは。。2位のRechtswissenschaftにダブルスコアつけてますからね。こんなに人数多いですが、果たして何パーセントが将来「経営」をする立場になるんでしょうかね。気になるところです。おっと話が逸れてしまった。

3位にはInformatik(情報学)がランクイン。私自身もTU BerlinのInformatikの学部に所属しているのでこの一人になるのかもしれません。人数は多いですが、途中で辞める人もむちゃくちゃ多いです。そして自分含めた外国人の割合(特に今だと中東・東南アジア)も高いと思います。

4位はMaschinenbau(機械工学)でこちらも同居人のお兄ちゃんが専攻していますが、話を聞く限り一般的にかなり難易度高めの学部です。

5位にはMedizin(医学部)です。医学部はエリート少数精鋭だと思っていたので、案外人数が多いんだなあって印象。勉強大変だっていうのは本当によく聞きます。特に暗記する量が半端ないって。ドイツ人に比べると外国人の枠が圧倒的に少ない分、外国人で医学部の人は本当に賢くて努力家の人が多いと思います。

以下は適当にグラフをご覧ください!笑

外国人の割合

参照:こちら

こちらはドイツの大学に所属する全学生に対しての外国人割合の推移を表したグラフです。データによると2017/2018は13.2%の学生が外国人留学生です。それなりに多いですね。やっぱ工学系の学部だったり、英語でできる学部やマスターは外国人率高めになります。

傾向的に増えていくことが予想できますが、一部の州は外国人に対して学費を徴収するようになったり、人数が全体的に増えすぎてきているのでNC(入学選考)を設けてみたり、ビザのハードルが徐々に上がってきているというのを体感しているので、この程度で留まるorゆっくりと下がっていく可能性も全然あると思います。

卒業までにかかる年数

これ、一番気になるかもしれませんね。要するに卒業までにかかる年数がわかればよく聞かれる「ドイツの大学って卒業は難しいの?」っていう質問に対して大まかに答えることができます。

まずは年数を見る前に、ドイツの大学の学位プログラムの標準規定修了期間(Regelstudienzeit = カリキュラム通りにやることができたら卒業できる年数)のグラフを下にあげます。

参考:こちら

こちらのグラフはそのRegelstudienzeit の長さとそれを採用しているプログラム数を表したグラフです。twitterみてくれている人は以前ツイートしたのですが、ドイツの大学は(医学部とかちょっと特殊な学部を除いて)基本的に180単位取ることでBachelorの学位が取得でき、グラフ見てもらえばわかるようにほとんどの場合、真面目にやれば6セメスター(=3年)で修了できるようになっています。

そしてこの6セメスターってのはBAfögっていう半給付型奨学金が給付される期間にもなっていて、奨学金をもらわないと大学に通えない人たちは6セメスターで終わらせることができない場合、それ以降は自腹で負担しなければならなくなります。

では実際にドイツの大学生は何セメスターで大学を修了しているのでしょうか?そちらがこのグラフになります。

参考:こちら

前述の通り、真面目にやれば6セメスターで終われるプログラムなのに平均修了期間が2017年だと7.9セメスターと期間にして約1年伸びていることが分かります。つまり多くの学生が6セメスターで終わらせ(ることが)ず、結果として卒業までに長くかかってしまっています。

実は真面目にやればというのがミソで、学部によってはものすごい重い必修モジュールがあったりして、普通に他のモジュールと並行してやるの無理やんってなることがあったりします。他にも卒業要件で3ヶ月のインターンが組み込まれていて、学期中はフルで授業やって、休みでもそんな長い時間を取れないので、休日返上で行かなきゃいけない。みたいな事例が度々発生するんですね。

なので、みんな自身の力量と大学以外の生活等々を考慮して、それぞれ卒業までの授業プランを伸ばしたり、変更したりするのです。

個人的な感覚としてそもそもドイツの大学は横の繋がり(学年的なもの)が薄く、180単位取れば良い!という考えをしている人が多いので、1セメスター毎の授業数を減らして7or8セメスター目で180単位に到達させたり、6セメスター目までに卒業論文以外の単位を取り終えて7セメスター目にインターンと卒論を同時に書くみたいなことをしている人がよくいます。別に6セメスターで卒業しなくてもなにも言われません。流石に10セメスター目とかいうとあんまり印象よくない感覚はありますが、1-2セメスターの延長はむしろ多数派になると思います。

結果として、このグラフを見る限り6セメスターで卒業している人は少ないと考えられ、規定期間内に終わらすことの難易度は比較的高いと言えます。

卒業するときの年齢

参考:こちら

こちらは学位を初めてとったときの平均年齢の推移を表したグラフです。2012-2013では従来採用されていた旧制度が完全に廃止されたので、ガクッと年齢が落ちていると考えられます。

これを見てわかる通り最新の平均年齢は23.9歳です。ドイツの大学には、本当に様々な年齢の人がいます。多く見られるのは高校卒業してから1年程度実際に働いてお金を稼いでみたり、ワーホリ使ってどこかに行ってみたり、ボランティアワークやプログラムに参加して、今後の人生を考えてそれに沿った専攻を決めるというパターンです。そのため日本と比べると大学をそもそも始める年齢が少し高いかと思われます。また一度働いてもう一度学びにきている人なんかも全然いるので、先ほどの卒業までに要する平均セメスターのデータと組み合わせるとこんな感じかなって思います。

しかし年々、平均年齢が下がってきていることも確かで、卒業後にすぐに大学に入学して割とストレート気味で卒業するパターンも増えていることが予想できます。

まとめ

本来は卒業率とかも出てたら嬉しかったんですが、(おそらく低いことが想定されるので)それに関してはそもそも公表されていないor大学ごとや大学の学部ごとでししか発表されていないケースが多く、ドイツ全土のデータとしてここで見つけることができませんでした。

そこまで踏み込めるようなデータを結果として集めることができずちょっと残念ですが、とりあえずちゃんと出せる事実としてとらえてもらえれば嬉しいです。

何かツッコミどころ、質問があれば気軽にコメント・お問い合わせから連絡お願いします!

それでは!

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